第22回在宅血液透析研究会

ご挨拶

 第22回在宅血液透析研究会を2019年11月2日(土)〜3(日)に山梨県甲府市内で開催させて頂くこととなりました。
 在宅血液透析の有効性は認知されるようになってまいりましたが、未だ600名後半の患者さんに実施されている状況であります。高い生存率、透析効率、そして患者さんご自身が高いQOLを感じ就労や就学をなされている一方、居宅での体外循環に対する根拠のない恐怖心や拒絶感をもっておられる医療スタッフや医療施設のスタッフも多いことも事実です。確かに危険性を有した治療であることは間違いありませんが、透析回数の増加や時間の調整など、施設透析では調整しきれなかった因子によって全身状態の安定をもたらし無症状透析を施行されていることも事実です。
 また在宅血液透析においては透析用原水の問題、医療器材の宅配問題、廃棄物の問題などの未だ多くの要解決点が存在します。今回はその点においても議論して、少しでも解決の糸口を探ってまいりたいと思います。
 大会長を拝命した際、本会の会長に就任された斎藤明会長(当時)は“3年後には在宅透析を大いに享受して頂ける患者を1,000名にしたい”との思いを表明されました。現在の伸び数からすると私の大会には間に合わないかもしれませんが、是非1,000名の壁をよじ登る覚悟で会員各位の啓蒙活動に期待させていただきます。
 腎代替療法としては施設血液透析、腹膜透析、腎移植、Hybrid(血液透析+腹膜透析)が現在認知されていますが、その中に在宅血液透析を包括的腎代替療法としての位置づけを確立したいと考え、大会テーマを“腎代替療法の一翼を担う!”とさせて頂きました
 私の属する施設は現在、この全ての治療法を提供できる施設として体制を整えました。是非本大会を通じて多くのご施設で、包括的腎代替療法の実践に前向きになることができるよう会の充実を図りたいと思いますので何卒ご協力をお願いいたします。
 なお本大会においては患者さん、並びに介助者の皆様のご参加は市民公開講座として一般開放したプログラムのみとさせていただきます。昨今の支援していただく企業コンプライアンスの問題、また検討する内容によっては患者さんの個人情報の問題等もあり、医療の進歩を模索する学術団体の研究会であることを踏まえ、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。秋の甲府でお待ちしております。

第22回在宅血液透析研究会
大会長 深澤瑞也

山梨大学医学部泌尿器科 包括的腎代替療法治療部門
山梨大学医学部附属病院 血液浄化療法部

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